【春の七草】
芹(せり)薺(なずな)御形(ごぎょう)繁縷(はこべら)仏の座(ほとけのざ)菘(すずな)蘿蔔(すずしろ)
春の七草はもともと旧暦の1月7日の人日(じんじつ)の節句に食べられていた「七草粥」です。唐の時代に食べられた「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」と、万葉集でも詠まれた「若菜摘み」とが合わさってできた風習だと言われています。
七草粥を食べる理由については諸説ありますが、もともとは邪気払いや無病息災、五穀豊穣の祈りを捧げる意味があるそうです。
【夏の七草】
葦(よし)藺(い)沢瀉(おもだか)
未草(ひつじぐさ)蓮(はちす)河骨(こうほね)鷺草(さぎそう)
夏の七草は「春の七草」や「秋の七草」のように古くからあるものではなく、近年になって選ばれたもので、他にも複数の種類があると言われています。
作品にした夏の七草は、明治時代(1868年~1912年)の貴族が詠んだ「涼しさは よしいおもだか ひつじくさ はちすかわほね さぎそうの花」が由来といわれています。涼しさを感じさせる七草が選ばれ、昭和初期ごろまでに定着したそうです。
【秋の七草】
萩(はぎ)薄(すすき)桔梗(ききょう)撫子(なでしこ)葛(くず)藤袴(ふじばかま)
女郎花(おみなえし)
「春の七草」は無病息災を願って「七草粥」として食べますが、「秋の七草」は観賞で美しい花を愛で秋の風情を味わうのと、厳しい冬を前に、秋の風薬草として効果があるものが選ばれました。その秋の七草を作品にしました。鑑賞時期は旧暦の7月、8月、9月で、現在の暦にあてはめると、9月中旬ごろから11月初旬ごろになります。
【冬の七草】
款冬の薹 (フキノトウ) 福寿草 (フクジュソウ)節分草 (セツブンソウ)雪割草 (ユキワリソウ)寒葵 (フユアオイ)寒菊 (カンギク)水仙 (スイセン)
冬の七草は明確なものはないようですが、明治時代に植物学者が選定した、七草を作品に描きました。
額装してあるので直ぐに飾っていただけます。